ピラティスはなぜ難しい?─「難しいと感じるのはいいこと」だからこそ身体は本質的に変わる | 東京のマシンピラティス専門スタジオ BDC PILATES (BDCピラティス)

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ピラティスはなぜ難しい?─「難しいと感じるのはいいこと」だからこそ身体は本質的に変わる

2025.10.29

こんにちは。BDC PILATESディレクターの樋口です。

最近スタジオにご入会くださった方と話していて、耳にする言葉があります。

「ピラティスって、難しい。」

この言葉を聞くたびに、私は皆さまにお伝えしています。

「そう、それでいいんです。」

【そもそも、ピラティスは“難しいもの”】

ピラティスは、簡単にこなせる運動ではありません。
むしろ「難しい」と感じることこそが、正しく行えている証拠なのです。

なぜなら、ピラティスの目的は「自分の弱い部分」「苦手な動き」を意識的に呼び起こし、
眠っていた神経と筋肉をつなぎ直していくことにあります。

もし「これ簡単」「すぐできる」と思っているなら、
それはあなたがすでに得意な動きや、身体のクセの中で動いている可能性が高い。

つまり「できることを繰り返している」だけで、「できないことをできるようにする」練習にはなっていないのです。

ピラティスは、体の“苦手”に向き合う時間。

そしてその苦手を、”できる”に論理的に変えていくための時間。

だからこそ、難しいと感じるのは自然で、むしろ大切なステップなのです。

 


【「難しい」と感じたときに大切な3つの考え方】

では、ピラティスを始めてまだ数ヶ月という方が陥りやすい「難しさとの対面」の時に、
それを乗り越えるために大切な3つの考え方をお伝えします。

 

① 呼吸は“していれば”大丈夫 - とにかく止めないで!

「吸ってXXして、吐いてYYして」と言われると、呼吸そのものがストレスになることもあります。
でも最初のうちは、それで構いません。

大事なのは「呼吸を止めないこと」。

呼吸を止めてしまうと、身体は緊張し、無酸素運動になってしまいます。

ピラティスの目的である“しなやかな筋肉づくり”の妨げになるので、
分からなくなったら、まずは「とにかく呼吸していればOK!」と思ってください。

レッスンの回数を重ねるうちに、体がだんだんと慣れてきて、
吸って吐いてをしたほうがエクササイズがしやすくなることが分かってきますので、どうぞご安心を。

 

② 難しく考えすぎず「動くこと」自体に意味がある

ピラティスは、頭で理解することも大事ですが、動きながら体で覚えていくもの。

完璧にやろうとするよりも、動きの中で少しずつ「正しい感覚」を身につけていけば大丈夫。

それにあまり難しく考えすぎると、呼吸が浅くなってしまっていることも多々。

10年以上ピラティスを続けている私も、よく講師から
「眉間に皺寄せないで!!はい、笑顔で〜〜〜!」と言われたりもします。

「動かすことに意味がある」と思えた瞬間、緊張が解け、体も変わり始めます。

なので、皆さまも「笑顔で〜!」を心がけてみてください。

 

③ 信頼できる講師に聞く - 「これは何のためにやっているの?」

自分では気づかないクセや、正しくできていない部分は、
知識と経験のある講師に見てもらうのが一番です。

「何ができていて、何ができていないのか?」
「自分は何をどうすればできるようになるのか?」
「苦手な動きができるようになると、どんな未来が待っているのか?」

きちんと学び、資格を持つ講師なら、その答えを具体的に伝えてくれるはずです。

ピラティスのいいところは、体の動きやその意味を”言語化”できるところにあります。

だからこそ、信頼できる講師にぜひいっぱい質問をしてください。

そしてその意味が分かれば、モチベーションも上がるはず!

 

【難しさを乗り越えた先にあるもの】

ピラティスの“難しさ”を乗り越えた先には、
まずは、身体の変化が待っています。

「自分の体の構造」を理解できるようになります。

なぜ肩がこるのか、なぜ腰に負担がかかるのか。
その「理由」を体感を通して理解できるようになると、
自分の体を本質的に改善していけるようになります。

続けていくうちに、ふと気づくのです。

「そういえば、肩こりがなくなっていた」
「長年悩んでいた腰痛が気にならなくなった」
「ウエストが引き締まってきた」
「お尻の位置が上がった」

そんな体の変化が、ある日ふと鏡の中に現れます。

それは、努力や根性の結果ではなく、
自分の体が“正しく動けるようになった”というサイン。

つまり、あなたの体が本来持つ力を取り戻した証拠です。

そして、よく言われるのが、「心」も変わる。

体幹が強くなり、身体の痛みが軽減し、胸を張って姿勢良く生活ができるようになると
心も明るくなり、安定していきます。

 

【ディレクターからのメッセージ】

ここでBDC PILATESの話になりますが、当スタジオはすべての講師が指導資格の勉強をし、
指導練習を積み重ねてレッスン指導にあたっています。

「難しい」と感じたときこそ、ぜひ講師を頼ってください。
その一歩が、あなたの身体の可能性を開く第一歩です。

ピラティスは“できることを増やす”ための学び。

難しさの先にある「変わる自分」を、BDC PILATESで一緒に見つけていきましょう。