ニューヨークよりピラティス便り33 | 東京のマシンピラティス専門スタジオ BDC PILATES (BDCピラティス)

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ニューヨークよりピラティス便り33

2024.12.18

こんにちは!

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

BDC PILATESアドバイザーのHasegawaです。

ニューヨークの12月は、ホリデーを楽しみに観光客が押し寄せるシーズン。

そのためか、NYPD(NY市警)の警備が強化されるので、普段よりは、街中をうろうろしている不審者等は少ないように感じます。

12月4日(水)には、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの点灯式も大々的に行われました。

私も2日後に、この近くを通ることがあったので、クリスマスツリーを見に行ってきました。

混雑を避けるためか、今年からツリーの周りには柵ができていて、ツリーの真下へは行けなくなっていました。

この広場は5番街と6番街の間にあるのですが、5番街側に回れば、今まで通りスケートリンク越しに正面からツリーを見ることができます。

ツリーの正面には、例年通り、天使が金のラッパを掲げて、ホリデーを讃えています。

残念ながら、ここ20年ほど続いていた老舗デパート、サックスフィフスアヴェニューの音楽とライティングのショーは、今年はキャンセルになってしまいました。

ニューヨークのホリデー・デコレーションは、オーソドックスな赤と緑の組み合わせの飾りが意外と多いように感じます。

クリスマス本来の意味を変わることなく祝うのが、やはりアメリカのホリデーなのかもしれません。

 

さて、前回に引き続き、ダンサーのトレーニングを例に…あまり知られていないピラティスのメリットについてお話ししたいと思います。

コンテンポラリーダンスやストリート系のダンスでは、アップサイドダウン(頭が下になり)で腕を使って体重を支える振付があります。


(Azul Dance Theatre, Green Space, NY)

こういった動きを可能にするためには、どんなトレーニングが必要なのでしょうか。

ピラティスでは、腕の筋力を強化するだけでなく、身体の中心にある骨盤や背骨と腕が繋がって、自重を支え、コントロールできるようになるのに役立つトレーニングがあります。

その代表的なエクササイズが、プランク(腕立て伏せのポジション)です。


(Model:Lila Saenz)

こちらはBOSUというプロップを使ってのプランク(腕立て伏せ)の上級バージョンです。

片脚をアラベスク(後方)にあげているので、バランス感覚が重要になります。

そして、手をついているBOSUが不安定なので、バランスを取るのに身体の感覚と筋力、両方をうまく使っています。


(Model: Emi Ueda)

リフォーマーでは、足をフットバーに乗せて、プランクでキャレッジを動かす”バランス・コントロール・フロント”という、上の写真のようなエクササイズもあります。

さらに、腕で身体を支える横向きや、腕を後ろにして支えるチェアーのエクササイズでは、腕と共に、肩甲骨周辺やコアの筋肉、その他体幹の筋肉が上手に連動する感覚が掴めると、バランスが取れるようになります。

こういった身体の違う部位の筋肉をうまく連動させて動く感覚のことを…

英語では、

“Cordination”コーディネーションと言います。

(日本語では、直訳のしっくりくる言葉が見当たらないので、コーディネーションと書きますが)

ピラティスエクササイズは、このコーディネーションの感覚を育てるのに、とても効果があります。

上の写真を見ていただくと、ダンサーが色々なポジションで腕の筋肉とその他の筋肉を連動させて、上手く身体を支えていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

これは、ダンサーの動きを例にした複雑な動きの例です。

しかし、私たちの日常生活の動きの中においても、身体のコーディネーションが良くなることにより、姿勢も良くなり、怪我や関節の不調を防ぐことができるのです。

これは、ピラティストレーニングの重要な、そして実はあまり知られていないメリット!です。

BDC PILATESの皆さまには、ぜひこのコーディネーションを意識して、ピラティスレッスンを行っていただけたらと思います!

 

それでは、東京の皆様が幸せなホリデーシーズンを迎えられますよう、お祈りしています。

Happy Holidays from New York!

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