ニューヨークよりピラティス便り30 | 東京のマシンピラティス専門スタジオ BDC PILATES (BDCピラティス)

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ニューヨークよりピラティス便り30

2024.09.16

皆様いかがお過ごしでしょうか。

BDC PILATESアドバイザーのHasegawaです。

アメリカでは州により夏休みの時期が異なりますが、9月の始め、ニューヨークではレーバー・デー(今年は9/2)が終わると学校が始まり、新しい学年になる季節です。

この写真は少し遡りますが…

今年の夏にパリで開催されたオリンピックの頃のミッドタウン。

NYでオリンピック放送をしているテレビ局のあるロックフェラーセンター前では、オープニングの日から、開催中はずっとオリンピック観覧用のスクリーンと無料の観覧席が設けられていて、大勢の人が集まっていました。

映えスポットとして、プチ凱旋門まで設置されて、マンハッタンの中心のこの一角では、オリンピックムード満載。
毎日沢山の人で賑わっていました。

そんな夏休みの観光シーズンが終わり、9月のマンハッタンの街は、通常運転へと戻りました。

各国からの留学生が多く通うダンススクール、Peridanceペリダンス。
もちろん夏休みを取って自国に帰省する生徒さんもいますが、NYに残り、ダンスのトレーニングを続ける生徒さんも多いので、この夏はほぼ休み無しで、ダンサーのためのマットピラティスを教えていました。

(Peridance, New York)

上の写真は、ピラティスの最もポピュラーなエクササイズの一つ、「ティーザー」です。

今回はこのエクササイズを例にとり、ピラティスのエクササイズのマシンで行う場合の利点や効果についてお話しします。

ティーザーは、ビギナーの方は、脚は伸ばさずにテーブルトップのままでもOKですが、マット、マシン、いずれにしても、仰向けからロールアップをスムーズに行うのが課題になる事が多いですね。

Model:Emi Ueda

こちらのキャディラックというマシンを使った場合。

手で持っているバーは上からスプリングが吊ってあり、体重が支えられているので、

わりと楽にロールアップすることができます。

そして、バーを持っていることで、ゆっくりロールダウン&ロールアップできるので、背骨の動きを丁寧に確認できるメリットがあります。

一方、リフォーマーの場合、負荷(重さ)は上からの支えではなく、前方に伸ばした手でストラップを握ります。

このため、ストラップは、体重を支え、バランスを取るための補助になります。

(注:クラスで行うこの形は、オリジナルのティーザーと同じ効果を得るためのバリエーションです。)

この方法では、同じティーザーでもキャディラックよりは、バランスを取るのが難しくなります。

同じ型のポーズでも上からサポートがある場合と、前からサポートがある場合では、難易度が変わります。

さらに、上の写真のリフォーマーのオリジナルのティーザーは上級のエクササイズです。

コア(腹部のインナーマッスル)を使い、背骨、そして、腕や脚のコントロールができないと、起き上がり、V字型のティーザーのポーズを完成させるのはとても難しいです。

後ろから伸びているストラップを握っているので、引っ張る力をコントロールをしなければ、起き上がってバランスを取ることができません。

この時、スプリングの重さを感じるのは腕ですが、実際には起き上がるための腹筋やそれ以外の様々な筋力が必要となります。

このように、レベルによって、負荷をかける方向、そして効果や利点は違いますが、ピラティスのマシンは色々な方向からスプリングの支えを使いながら、身体を動かしていきます。

皆様も経験がおありかと思いますが、最初は、”難しい!”と思ったエクササイズも、コアがついてくるとだんだん楽に感じられるようになります。

その理由は、ピラティスは基本的にどの動きも、コアを使って、骨盤・背骨から連動して、手先や足先までをコントロールする…全身をバランス良く鍛えるエクササイズだからです。

余分な力が抜け、スムーズに気持ちよく動けるようになる…

ピラティスでは、それが正解なのです。

それでは、また次回に。

 

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