こんにちは!
皆様いかがお過ごしでしょうか。
BDC PILATESアドバイザーのHasegawaです。
このところ、日本の春の風景、桜の写真を頻繁に目にするようになりましたが、NYは”本当に4月!?”というくらいとても寒い日が続いています。
やはりこの街は、春が来るのが遅いようですね。
こちらマンハッタンのアッパー・ウェストに位置するリンカーン・センター。
下の写真の正面、AIDAの幕が掲げられているのが、メトロポリタン・オペラハウスです。
今はオペラが上演中で、5月にはABT(アメリカン・バレエ・シアター)の春のシーズンが始まります。
向かって左の劇場は、ニューヨークシティ・バレエの本拠地 、David H. Koch Theaterです。
シアターの正面や脇には、今年の春のシーズン(4/22−6/2)の演目のポスターが見られます。
このバレエ団は、クラシックの作品も上演しますが、コンテンポラリーの演目やカンパニーの創設者で著名な振付家ジョージ・バランシンの作品を上演することで知られています。
バランシンは、古典バレエのテクニックに加えて、モダンなAbstract(抽象的)な動きを使い、細かく音楽を表現する作風で1950年代から一世を風靡した振付家です。
今シーズンは、バランシンの代表作、
“アポロ”や”チャイコフスキー・パドドゥ”などが上演されます。
さて今回は、私の教えるピラティスマットクラスでのエピソードをお届けしたいと思います。
Peridance Center, NY
私は毎週2回、マンハッタンのダンススクールPeridance でダンサーのためのマットピラティスのクラスを教えています。
先週のことなのですが、クラスの前に私が、
“今日は何かエクササイズなどで希望や質問があれば、クラスで取り入れますので、リクエストして下さい!”
と聞いたところ、
生徒さんの1人(男性)が、
“ABS(腹筋)をやって下さい!”
と言われました。
このリクエストに私は、
“…………。”
一瞬、考える間が必要でした(笑)
“ピラティスは全部のエクササイズに腹筋を使うんだけどな〜”と心の中では思いながら。
この生徒さんはきっと、ABS(腹筋)というと”腹直筋”をイメージして言われたんだと思います。
腹筋は4種類あるのですが、一番感じやすい腹筋が、いわゆる”six pack abs”と呼ばれている表層部の腹直筋です。
多くの人が、この腹直筋を使っているエクササイズ(ハンドレッドやロールダウン)のときに、“腹筋の強化をしている”と実感します。
Peridance Center, NY
だから、腹筋=腹直筋と一般的には、思われがちなんですね。
でも、ピラティスでは、全てのエクササイズに、Transversus Abdominis (腹横筋)という深層部の腹筋を用いて動きをコントロールしていきます。
ただこれは動いている中で、意識するかしないかによって、腹横筋が使えているか、使えていないか、大きな差が出てきます。
一般的には、ピラティスで一番よく聞かれるキューイングは、
“Navel to Spine” (お臍を凹ます)だと思いますが、もっと詳しく言うと、
“ウエストを細くする”
“胴回りのコルセットを締める”
この感覚の時に収縮されているのが腹横筋です。
深層部にある腹巻状の腹横筋は、内臓を保護する役目があり、意識的に息を吐く時や排泄時に使う筋肉です。
ピラティスをする上では、背骨や骨盤を安定させる、また、他の腹筋をコントロールする役目もあります。
だから腹筋の中でも、最も大切なのは、腹横筋といっても過言ではありません。
Peridance Center, NY
グループクラスでは、生徒さんにまず動いていただきたいので、時間を割いて、細かく説明する事は大変難しいのですが、この日は一番最初に、上のような説明を簡単にしてから、クラスの中でもピンポイントで腹横筋を強調して進めていきました。
皆様もクラスに参加される際には、是非”腹横筋”を意識して、動いてみて下さい。
同じ時間でも、きっと結果が違ってくるはずです。
それでは、また次回に。
Have a nice week!