皆さまこんにちは!
新年度のバタバタがようやく落ち着ついて、ふとご自身の身体に目を向けることが増えてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
BDCピラティスに来ていただくお客様の中でも特に多いお悩みが、
”ストレートネック”です。
名前は聞いたことはあるけれど、
実際どんなものなのかわからない、
そんな方も多いのではないでしょうか。
「ストレートネックとは」どういう状態を呼ぶのか、一緒に学んでいきましょう!
現代人はデスクワークやスマートフォンを見るなど、前かがみになることが多くなりました。
また、電車に乗る際も、本やスマートフォンなどを見ることが増え、下を向く時間が多いのではないでしょうか。
周りを見回してみると、驚く程、皆さん上の絵のように、頭が前に倒れています!
「ストレートネック」と言うと、肩の上にまっすぐ頭部があり、骨がまっすぐというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが。
上記の図のように、正常な首の位置では、首の骨は前になだらかにカーブを描いています。
首が前倒しになった時、首のカーブはなくなり、首の骨がまっすぐになるため、この状態を「ストレートネック」と呼びます。
頭の位置が正常(0度)な場合、首にかかる重さは5kgほどです。
しかし、スマートフォンを見るときなど、首の角度が前倒し(60度)になると、約27kgもの重さが、首にかかります。
なんと5倍以上の重さなのです!!
頭部が前に引っ張られると、首こりや肩凝りなどに、ダイレクトに影響が出てきます。
ストレートネックを予防・改善していきましょう!
ストレートネックを改善するため、主に鍛えるべき筋肉を3つに分けてご紹介します!
①僧帽筋(そうぼうきん:特に上部、中部)
首から肩、背中に大きくダイヤのように広がっている筋肉です。
僧帽筋は大きい筋肉のため上部、中部、下部というように3つに分かれています。
肩甲骨を本来あるべき正しい位置にキープする役割があります。
猫背や巻き肩の改善にも繋がります。
②肩甲骨周り(菱形筋、前鋸筋)
「菱形筋」(りょうけいきん)
上の図のように、
“小菱形筋”(首の後ろから肩甲骨)と
“大菱形筋”(胸の後ろから肩甲骨)
に分けられます。
左右の肩甲骨の間に、菱形に付いており、肩甲骨を内側に引き寄せたり、背骨に近づける働きがあります。
「前鋸筋」(ぜんきょきん)
肩甲骨の内側から肋骨にかけてノコギリのようについています。
肩甲骨を前や外側に動かしたり腕を上げる際にサポートをする役割があります。
「菱形筋」「前鋸筋」はお互いに引っ張り合っており肩甲骨、肩周りの安定に大きく役立ちます。
どちらも均等に鍛えられると、肩甲骨の位置が安定し、猫背や巻き肩の改善、さらにその上にある頭部の位置の安定に繋がります。
③脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
背骨に沿って付いている細長い筋肉であり、
“棘筋” (きょくきん)
“最長筋”(さいちょうきん)
“腸肋筋”(ちょうろくきん)
上記3つの総称です。
正しい姿勢を維持するためにとても重要な筋肉です。
長時間同じ姿勢でいると、固まりやすくなるため、定期的にストレッチをするよう、意識しましょう。
普段聞きなれない筋肉名や部位もあったかと思いますが、
図で見てみるとたくさんの筋肉が関係していますよね!
これらの筋肉は名前を覚えたりする必要はありません!
「ここら辺の筋肉が関係しているんだなぁ」と少し豆知識としてイメージしていただけるだけで、レッスン内でも「あっ」と気づきがあるかもしれません!
頭の位置が安定すると、自然と目線も上がり、気持ちも前向きになります!
これから梅雨の季節がやってくると、気圧の低下等で気分が下がりやすくなりますが、ピラティスをすることで心も身体もリフレッシュしていきましょう!