みなさんこんにちは!
今日はピラティスがバレエに与える効果について私自身の経験も踏まえつつ書いていこうと思います。
元々ピラティスは、ジョセフ・H・ピラティスさんというドイツ人により、戦争の負傷兵のリハビリを目的として作られたと言われています。
1926年にピラティスさんと妻のクララさんはドイツからニューヨークに渡り、ニューヨークシティバレエ団と同じビルにスタジオをオープンしました。スタジオを始めてからまもなく、ピラティスさんの噂を聞きつけた当時有名なバレエダンサーのジョージバランシンや、マーサグラハムが怪我をしたダンサーをピラティスさんのスタジオに送りこむようになりました。
彼の指導により、多くのダンサーやアスリートがけがや不調から回復していったそうです。
このように、ピラティスはバレエダンサーの体を整えること、またパフォーマンスの向上にとても効果的なんです!
では実際にピラティスをすることでどのような効果があるのでしょうか。
・体幹が安定し、バランスがとりやすくなる
・股関節の筋肉を正しく使えるようになり、膝や足首への負担が減る
・体の仕組みや、自分の体を知ることで体の動かし方を改善できる
・自分の体を正しく知ることで、気持ちの安定につながる
ピラティスでは主にインナーマッスルと言われる体の深層にある筋肉を鍛えていきます。
そしてインナーマッスルは頭ー肋骨ー骨盤が縦に積み重なっている時に最大限力を発揮してくれるといわれています。
この3つがお団子のように積み重なっている状態が、骨の本来あるべき配置なので、ここに骨を揃えた状態で手や足を動かすことでインナーマッスルが使われて体幹が鍛えられます。
バレエをしている方に多いのが、肋骨が開いている状態。
よくバレエのレッスンでも肋骨閉めて!など注意される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これだと骨盤よりも肋骨が前に飛び出しているのでインナーマッスルは働きづらいです。
上記の写真のように、頭-肋骨-骨盤を縦に揃えることでインナーマッスルが使いやすくなります。
その結果体幹が鍛えられ、バランスがとりやすくなります。
また、ダンサーの悩みで多いのが膝の痛み、足首の痛みです。
バレエではターンアウトが最も必要なテクニックと言われています。
ターンアウトとは股関節から足を外に捻っている状態です。
バレエと言われれば思い浮かべる足ですよね。
このターンアウトを足首だけで開いてしまうと、膝が捻じれてしまい膝に痛みが出たり、土踏まずが潰れた状態でレッスンを続けて足首を痛めてしまうこともあります。
脚は股関節、膝、足首といくつか関節があるので、関節それぞれが正しい動きをする必要があります。
股関節から正しくターンアウトできるようにすれば足の捻挫や関節の痛みも減ってきます。
またピラティスをすることで、体の仕組みや自分自身の動きの癖を知ることができます。
解剖学的に体の使い方を知ることができると、やみくもにトレーニングをする必要がなくなります。
私自身、この練習を続けて上達するのだろうかと思いながら練習をしていた時期がありました。
その当時は知識がなかったため、教えられたトレーニングをしていましたが、体力的にも精神的にもつらいものがありましたし、なにより上達しづらかったです。
ピラティスをすることで、なぜ自分はバランスがとれないのか、なぜ足が上がらないのか、解剖学的に知り、どんなトレーニングが自分には必要なのか、具体的にどんなエクササイズを取り入れれば良いのか分かるようになりました。
ピラティスのレッスンで自分の弱いところを練習し、正しいポジションを覚えることで効率的に上達することができます。
自分自身の体のことが分かるようになると、その日のコンディションや、正しくできていないところなどに敏感になってきます。
そうすると、自分自身で体の調子を整えたり、自分自身で体のポジションを直すことができるようになります。これができるようになると心の安定につながります!
何をすれば上手くいくのかわからない時は、不安になったり、ストレスになったり、できない自分を責めていた時がありました。
ピラティスをすることで、今日の体のコンディションを客観的に見れるようになり、今日はここがうまくいかないから、このトレーニングをしよう!と前向きに考えれるようになりました!
ピラティスは100年ほど前からバレエと関わりがあり、とても相性が良いです!
またピラティスをすることで体幹を安定させるだけでなく心の安定にも繋がってきます。
現在バレエをされている方、挑戦してみようかな?と思っている方、ぜひピラティスも一緒に取り入れてみてください!