今回は意外と意識の抜けやすい目線について書いていこうと思います。
最近ではスマホ首やストレートネックなどの話題を目にすることもあり、目線と頸椎(首の骨)が親密な関係にあるのは想像がつきやすいかと思います。
これは、ピラティスを行っていく上でも同様です。
目線を向ける位置によっては、首に負担がかかり過ぎてしまう場合もありますし、上手く使うと脊柱(背骨)の動きを滑らかにする、動きのきっかけにもなります。
ではまず目線によって頸椎がどのように動くのか見ていきましょう。
【目線が前方にある場合】
【目線が上方にある場合】
【目線が下方にある場合】
上の写真を見比べると分かりやすいですが、
前方を向いている時は、頸椎が全体的に緩やかに前に湾曲した状態なのに対し、
上を向くと上部の頸椎の前弯が強くなっていること、
そして下を向くと頸椎の前弯が無くなっていることが分かります。
この様に目線の動きだけで、頸椎の上から1〜2番目の位置は動いてしまうくらい、目と首の繋がりは強いのです。
では、ピラティスではどうなるのか。
首が痛くなりやすいとお悩みも多い、カールアップの動きで見てみましょう。
【目線が前方】
【目線が上方】
【目線が下方】
目線が前方にある場合、背骨のライン上に真っ直ぐ頭が乗っているのに対し、
上を向くと頭の重さが後ろに引っ張られていること、
下を向くと首前が詰まり、首から肩にかけて緊張してしまっているのが見受けられるかと思います。
この様に、目線によって首のラインが変わると、その上に乗っている頭の位置が大きく変わります。
それによって、首や肩周りの筋肉にかかる負担が変わってしまうのです。
ですが、目線を上げたり、下げたりすることは悪いことではなく、動きのきっかけとして使っていくと、背骨のアーティキュレーションに繋がります!
例えば
丸まる場合は、まず目線を下げてから動くようにしたり、
反る場合には、目線を上げてから動くようにすると、
頸椎の上からの動きが1つ1つ丁寧に行えます。
ぜひ皆さんも、目線を味方につけて背骨の繋がりを感じてみてくださいね!!