「肩が上がらない」というお悩みを抱えている方、いらっしゃいませんか?
肩が上がりにくくなると、物を持ち上げるのが辛い、上の物に手が届かないなど、生活にも影響が色々と出てきますよね。
今日は肩の筋肉について少しだけご紹介した後、肩の痛みが出てこないようにするためのエクササイズをご紹介いたします。
肩というのは実は一つの骨ではなく、以下の図のように、上腕骨(じょうわんこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)と鎖骨(さこつ)の3つの骨から構成されています。
そのため、この位置関係のバランスが崩れてしまうと、正しい関節運動ができなくなってしまい、痛みに繋がります。
肩関節のバランスを取るため、上腕骨と肩甲骨を正しい位置に安定させる役割を担っている肩周りの筋肉群を、ローテーターカフと言います。
これらがいわゆる肩のインナーマッスルです!
(もちろん覚える必要はなく、複数の筋肉でできていて複雑なんだ、という風に思っていただければ良いです。)
<肩のインナーマッスル>
1.棘上筋(きょくじょうきん)
2.棘下筋(きょくかきん)
3.小円筋(しょうえんきん)
4.肩甲下筋(けんこうかきん)
肩を傷めてしまう人に多いのが、これらのインナーマッスルが弱っている、正しく使えていないということです
インナーマッスルがうまく作用せず、関節の位置が安定していないまま肩を動かすと、
肩への負担が増大し、結果、筋肉損傷や肩の脱臼など様々な怪我に繋がってしまいます。
よくある四十肩、五十肩、それによく似た回旋筋腱板損傷=肩が上がらないという状態は、
これらの肩のインナーマッスルの筋力低下や、不良により起こるものです。
そのため、日頃からこれらの肩のインナーマッスルがスムーズに働くよう、トレーニングするのがおすすめです!!
それではお家で簡単に出来るトレーニング方法をお伝えしたいと思います。
⚫︎トレーニング方法
1.棘上筋(きょくじょうきん)※上部にある赤丸です。(腕を体の横に持ち上げる動きで作用)
ペットボトルなどを持ち、腕を斜め45度あたりで、30度ぐらい上げ下げを繰り返す。
小さな筋肉のため、低負荷でゆっくり行うことがポイントです。
2.棘下筋(きょくかきん) 3.小円筋(しょうえんきん)※身体の後ろ側にある赤丸です。(腕を外側に捻る動きで作用)
ペットボトルなどを持ち肘を90度に曲げ、脇を締めて、肘を固定した状態で上腕を開く。
※最初の肩の位置は耳と肩が一直線上になるようにセットしましょう。
4.肩甲下筋(けんこうかうきん)※後ろ側にあります。(腕を内側に捻る動きで作用)
ペットボトルなどを持ち肘を90度に曲げ、脇を締めて、肘を固定した状態で、手のひらをおへそに近づけるように内側に曲げる。
勢いではなく、ゆっくり動くことがポイントです。
外からは見えない筋肉ですが、インナーマッスルを鍛えることで、腕と肩甲骨が安定して動くようになり、肩周りの不調が軽減されます!
地味〜〜〜な動きですが、これが結構大事!
肩がスムーズに上げられるようになり、肩こりの解消にも繋がりますよ。
小さく繊細な筋肉ですが、私たちの健康維持に欠かせない大事な筋肉ということがお分かりいただけたでしょうか。
肩周りのエクササイズをもっとしてみたいという方は、以下のブログも参考にしてみてくださいね!