皆様、いかがお過ごしでしょうか。
BDC PILATES アドバイザーのHasegawaです。
8月のニューヨークは、世界各国やアメリカ各地からの観光客が激増‼︎
マンハッタンを歩いていると、家族連れや若者のグループなどを頻繁に見かけます。
そんなある夏の日、マンハッタンのイーストリバーを下るフェリーに乗って、少し夏気分を味わってきました。
このフェリーは、観光用というよりも、マンハッタンのブロンクスからブルックリンを結ぶ地下鉄やバスに代わる交通手段としてNY市が運営しているものです。
1階に屋内シート、そして2階のデッキにも座席が多数並んでいて景色が見える様になっているので、実際は観光客も多く利用しています。
私達は、マンハッタンのアッパーイーストサイドの93丁目のフェリーターミナルから乗船し、終点のPier 17(サウスストリート•シーポート)まで行きました。
チケットは、ホームページで購入し、乗り場に行き、乗船前に携帯のアプリを係員に提示します。
いくつかのルートがありますが、私達が乗ったフェリーは、途中クイーンズのアストリアやマンハッタンのミッドタウンに止まり、マンハッタンのビル群を右に見ながら、南下し、マンハッタンブリッジとブルックリンブリッジの真下を通過していきます。
乗船したのが午後7時過ぎで、ちょうどサンセットのタイミングになり、目的地に着くまでに、素敵な景色を堪能する事ができました。
フェリーに乗っている時間は約45分。
イーストリバー側から見るマンハッタンの摩天楼やブルックリンブリッジは、なかなかの眺め‼︎
プチ観光気分が味わえて、船の上は涼しいので、気温が30℃前後の日なら、夏にもおすすめのクルーズです。
さて、今回は、New Yorkのピラティスのスタジオによるスタイルの違いについて、お話ししたいと思います。
これは、ピラティスというメソッドが日本に広く知られ始めた頃から…特にここ10年くらい、私が日本人の方から、わりとよく聞かれる質問です。
流派という言葉が適切かどうかは、分かりませんが、アメリカでスタジオの特徴として、区別されているのは、クラシック•ピラティスとコンテンポラリー•ピラティスという2つの様式(スタイル)です。
ピラティスのエクササイズは、元来、マットもマシーンも、一つ一つのエクササイのやり方、それを行う順番が決まっていました。
例えば、上の写真は、マットエクササイズとリフォーマー上級者のレパートリーを全て表したチャートです。
上級レベルのリフォーマーのエクササイズの場合、レパートリーの順序は、”フットワーク”から始まり、”ハンドレッド”それから、”オーバーヘッド”へと続きます。
かなり前半から、なかなかハードなエクササイズが続きますね。
生徒のレベルによって、初級、中級、上級と決められており、各レベルで、レパートリーと順番が違います。
このレパートリー(Choreography)を順番通りに忠実に教えるのがいわゆるクラシック•ピラティスと呼ばれています。
一方で、時代の移り変わり、科学技術や運動力学の発展と共にエクササイズに関する考え方も少しずつ変わってきました。
それらを取り入れたレッスンを行っているのがコンテンポラリー•ピラティスのスタジオです。
個々の身体レベルやコンディションにより、エクササイズを分解して指導したり、リハビリ的要素を加えたセッションや、色々なプロップ(ボールやストレッチポールなど)を使ったアプローチなど。また、バラエティに富んだ新しいエクササイズをつけ加えたり…
そう言う意味では、BDC-Pilatesは、NYのコンテンポラリー•ピラティスの流れから生まれたスタジオと言えるでしょう。
私が、NYでピラティスを始めた時のスタジオは、クラシック•ピラティスのスタイルでした。ある程度運動能力があり、健康体ならば、ピラティスのベーシックの型を覚えて、身体を鍛える…とても良いメソッドであると言えます。
しかし、その後、私は膝の怪我をして、一時踊れないほどの状態になりました。
そんな時、私が出会ったのがコンテンポラリー•ピラティスのスタジオでした。
少しずつ膝の可動域を広げていき、負荷を掛けていくというトレーニングをコンテンポラリー•ピラティスのスタジオで続けていき…時間はかかりましたが、ピラティスの全てのエクササイズができるまでに、私の膝の状態は良くなりました。
私の様に、リハビリの目的もあり、ピラティスを始め、続けられる方もニューヨークでは少なくありません。運動療法として対応できるのもコンテンポラリー•ピラティスのメリットです。
BDC PILATESでは、スタジオで行なっている資格コースを修了し、インストラクターになる場合と、外部の資格コースを経てBDC PILATESのオーディションを受けて、インストラクターになる場合とがあります。
外部からのインストラクターの選抜には、物凄く厳選なオーディションを行なっています。
実技・知識・指導力・人柄などを審査し、実は、何十人に1人という倍率で選ばれたインストラクター達です。
そのインスラクター達は、色々な経緯を経てピラティスに出逢いインストラクターになった人達。良い意味で個性豊か…教え方やレッスン内容もバラエティに富んでいます。
私は、ほぼ毎年、新しく入ったインストラクターに会う機会があります。勿論その時、より良い指導者になれるように指導もさせて頂いています。
それぞれと話していて感じるのは、BDC PILATES出身のインストラクターもオーディションで入った外部からのインストラクターも、ピラティスと身体に関する探究心が旺盛な事が共通点としてあります。
具体的に言うと…
“クラスに参加される皆様の身体が、ピラティスを通してより良いコンディションになる様に指導したい!”という熱意が感じられるのです。
そういった意味でも、BDC PILATESでは、良い意味で型にハマらない…”NY流のコンテンポラリー•ピラティスのレッスン”を東京の皆様にお届けしているのではないか、と私は感じています。
Have a nice week!!
ニューヨークよりピラティス便り18
ニューヨークよりピラティス便り17