今回は、ピラティスの原点でもある「コントロロジー」というコンセプトについてお話ししたいと思います。
「Contrology(コントロロジー)」=「コントロール学」。
身体は反射で動くのではなく自分の意志・意識でコントロールしながら動くべきもの。
身体を自分の意思のままに動かせるようになることで、
心も精神も安定させることができ、それが理想的な人間のあるべき姿であるという考えです。
現代でピラティスと呼ばれるエクササイズ、開発当初は「Contrology コントロロジー」と呼ばれていました。
BDC PILATESでのマシンピラティスレッスン中「リフォーマーのベッドをガチャンと言わせずに戻って来てください!」と講師から言われますよね!?
まさにそれは身体をコントロールをするための筋肉を育むため。
筋トレマシンのイメージを持つ方だと、ガンッガンッと重いものを持ち上げるために必要な瞬発力を使って動きがちになる方が多いようです。
そうではなく、伸ばす時も、曲げる時も、同じ速度でコントロールして身体を使う。
そうすることでしなやかな筋肉を手に入れることができるのです。
ちょっと余談ですが、BDC PILATESに長く通ってくださっている
プロゴルファーの方にBDC PILATESのレッスンについてインタビューをさせていただいた際、
「ゴルフで最も大切なのは、脳から体の部位への指令を瞬時に送れること。
その練習をするのにピラティスは本当に役立つ。」
とおっしゃっていました。
その時「ピラティスは元々『コントロロジー』って呼ばれていたんですよ。
マインドでボディを意識的に動かすことを目的としていたんです!」とお伝えをしたら
「なるほど!!すごく納得できる!!」
「だから自分の中でこんなにしっくり来るんだ!」と心底感心されていました。
身体を自分のマインド(意識)通りに動かすことができるようになることで、
スポーツのパフォーマンスを上げたり、痛みがでないように予防したり、
怪我のあとの筋肉の強化ができたり、自分が目指す理想の体を目指してボディメイクができたりする、ということです。
マシンピラティスは特に、今ある自分の状態を自身で把握しやすくなり、また正しい動きを意識しやすくなる環境を作ってくれます。
だからピラティスマシンを使った方が、体の変化の速度も速くなると言われているのです。
ピラティスをせっかくするのであれば、マシンの上で!と切に思っています。