皆様、こんにちは。BDC PILATES アドバイザーのHasegawaです。
前回に続き、私がニューヨークでピラティスというものに初めて出会った時のお話をしたいと思います!
1998年、英語やダンス以外にも色々と学びたくてニューヨークに渡った私は、
2年間の語学学校生活を経て、ニューヨーク大学(NYU)の修士課程のダンス教育学科に入学が決まりました。
モダンダンスのクラスが多い学科でしたが、バレエ、ジャズ、シアターなどのダンステクニックの他に、
ダンスの歴史、振付、舞台制作、ダンスセラピー、解剖学などを学び、私の人生の中で最もハードに勉強をした2年間でした。
その時の必修科目の一つが、ピラティス。
私はNYUで週に2時間、生まれて初めてピラティスを習いました。
そんな私が、ピラティスのクラスを受けた時の第一印象は、
“このエクササイズは、とてもシンプルだけど、いい感じに筋トレになって私の身体に凄く合っている!!”
という事でした。
その時、教わった全てのエクササイズが、私の関節に無理なく心地良くできたんです。
ダンスの練習で多い無理に股関節を開いたり、極端に背骨を反らしたりもなく…
現役ダンサーだった私にとっては、“身体が硬くてできない‼︎”
という動きが一つもなかったし…エクササイズの後に、筋肉や関節が硬くなる事もなく…
筋トレをしているのに柔軟性もキープでき、そして、ダンサーにとってとても大切な身体の軸を強くする。
もしかしたらピラティスって、私にとって大事なこれらが全て含まれるメソッドなのではないか!?と直感で感じました。
Dancers: Saioa Lopez and Kanako Yokota
そして、NYUでピラティスを始めてから数ヶ月後…
ある日、学校以外のダンススタジオで、バレエのクラスを受けていた時のこと。
クラスの最後の方で、グランジュッテというLeap (脚を前後に開脚し跳び上がる振り)をした時、
“ふわ〜〜”
“あれ?なんだか、今、凄く高く飛んだかも!?”と自分で感じた時、
先生が、
“Beautiful!!ビューティフォー‼︎”
とお褒めの言葉を掛けて下さいました。
床に踏み込む時(プレパレーション)の感覚がいつもと違い、飛び上がる瞬間、
足で床を強く押せた感じがし…そして、空中に身体を引き上げるのが、いつもより楽にできたのです。
それまで何十年も踊ってきた私でしたが、跳躍が得意なわけではなかったので、心底びっくりしました。
“これは、ピラティスの効果かも!?ピラティスって…凄い‼︎”
と、その時思ったのを今でもハッキリ覚えています。
思えばその頃、すでにニューヨークではダンサーはピラティスをしなければ…みたいなことが常識になりつつありました。
だから、NYUの必須科目にもあったんですよね。
創始者ジョゼフ・ピラティス氏がニューヨークにスタジオを開いた当初、
まずピラティスを絶賛したのが、超大物の振付家の方々、ジョージ・バランシン氏やマーサ・グラハム女史。
という事からも分かる通り、プロのダンサーにとって、ピラティスはまさに必要不可欠。
Dancer: Cristiana Lucifora
怪我のリハビリも含め、日頃のトレーニングに取り入れているバレエカンパニーも多く、
NYUのディレクターだったバレエの先生が
「テキサスのヒューストンバレエのメンバーだった時、バレエ団内にピラティススタジオが併設されていた。
だから、そのカンパニーでは怪我が少なかったよ。」と私に話してくれたのを思い出します。
そんな流れでピラティスが大好きになった私は、NYUの次の学期にピラティスクラスのアシスタントになりました。
のちに、その時の講師の方の紹介で、在学中の夏休みにピラティスのマットクラスをペリダンスで教える事となりました。
それ以降も…幸運にも人との出会いが色々と重なり、現在に至ります。
現代のニューヨークでは、ダンサーだけでなく一般の方々にもエクササイズの一種として認識され、広く愛されるピラティスですが、
今回は、私が現役ダンサーだった頃のピラティスとの運命的な出会いについてお話しさせて頂きました!
それでは皆様…Have a nice week!!
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