皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。BDC PILATESアドバイザーのHasegawaです。
9月になったとはいえ、ニューヨークではよく晴れた暑い日が続いており
結局まだ、ほぼ真夏の服で過ごしております。
ニューヨーク市内では、実質的にはマスク着用は撤廃!!
地下鉄やバスに乗車するとき以外は、私もマスクをしなくなりました。
今日は、こちらのマンハッタンのダウンタウンに位置する
South Street Seaport(サウスストリートシーポート)の風景をお届けします。
皆様もきっと一度は写真などで目にされたことがある”ブルックリンブリッジ”が一望できる港です。
バッテリーパークほど有名ではないかもしれませんが、
レストランやバーラウンジ、小売店などもあり、個人的におススメの観光スポットでもあります。
最近、ブリッジの真正面に、この様に木製のベンチシートが沢山設置されました。
ここで港の風に吹かれて、しばし時を忘れ、ブルックリンブリッジを眺めたり、ドリンクやスナックを持参して、ランチをするのも良し‼︎
港から、通りを隔てた石畳みの道の脇にはカフェや小売店が並びます。
今回新しく見つけたのは、カフェの併設された新しい素敵な本屋。
残念ながらカフェは満席でしたが、2階まである店舗をゆっくり見て回りました。
本屋さんがどんどん街から消えていくご時世ですが、こういう大型書店ができたのは嬉しいですね。
大量生産ではない、アーティストのグリーティングカードや日本製の文房具などもあり、
ベストセラーや専門書はもちろんの事、海外の作家の著書や雑誌などまで品揃えがとても豊富な印象でした。
都会から少しだけ離れた気分になれるマンハッタンの南端。新鮮な空気を沢山吸って、リフレッシュできる場所です。
ニューヨークや東京の様な大都会で暮らしていると
毎日の忙しい生活の中で、ついつい深く呼吸をするのを忘れがちになってしまいます。
呼吸って、寝ている時は誰もが自然にしていることなのに…
起きている間はふとした瞬間、”私、呼吸が浅くなっている!?“と気がつく事がありませんか?
今回は”Barrell”バレルというピラティスマシンを用いて、
「Side Bendサイドベンドストレッチ」というエクササイズについてご紹介するとともに、
大事な「ピラティスにおける呼吸」についてお話ししたいと思います。
バレルの上に左脚を自分の股関節の開き具合に合わせて、少し斜め前に伸ばしておきます。
息を吸って、腕と体幹を思いっきり空に向かって伸ばします。
吐く息で、ゆっくりと爪先の方に向かって身体を倒していきます。
バレエのバーレッスンの終わりによく行うストレッチですね。
主にバレルに乗せている脚の太ももの裏、ハムストリングや、右の体側や右腕にストレッチを感じます。
脚をバレルの上にのせるのはちょっと難易度が高い‼︎という場合は、
上の様にすると、バレルを使って体側のストレッチができます。
さあ!!ここで、今回はこのエクササイズを少し深読みしていきたいと思います。
写真では、右の腹筋や腰まわり、腕などがよく伸びますが…
この体制をキープしたまま、ゆっくりと深ーい呼吸を数回続けていきます。
すると息を吸うときに、右脇の皮膚の内側の筋肉が色々伸びるのがわかります。
ここで…
呼吸時にもう少し注意深く、身体の中で何が起こっているか、感じてみて下さい。
腹筋よりも少し深い所に、内臓ではない、何か塊のようなものが息を吐く時に…ふわ〜って緩んで上方に上がっていく様な感じ。
そう、対側の伸びた感じと共に、内側に上下に動いている何かを感じませんか?
(Anatomy of Movement by Blandine Calais-Germain, Eastland Pressより)
それは、呼吸を司るのに大切な”横隔膜”です。
横隔膜は、肺と内臓を分けるように背骨と肋骨に付いている
身体の中では実はものすごく珍しいキノコや円形のパラシュートのような形の筋肉です。
(Anatomy of Movement by Blandine Calais-Germain, Eastland Pressより)
丸い形のドームが、呼吸をする時に、胴体の中を上がったり(息を吐くとき)、下がったり(吸うとき)するのを想像してみて下さい。
前回ご紹介したマーメイド•ストレッチでも、ほぼ同じストレッチができます。
(ご自宅でも、マットの上に胡座か横座りでサイドストレッチをすると、同じ体勢のストレッチになりますよ‼︎)
さあ…いかがでしょうか!?
身体の中を背骨に沿って上下に動く横隔膜を感じられたでしょうか?
「なんとなく…そんな気はするけど…よくわからない」という方は、体側のストレッチの後、
下の様に仰向けになり、肋骨の脇に両手を添えて、深〜く呼吸を続けてみて下さい。
もし、横隔膜の感覚が掴めなくても、意識する事で呼吸が”長く”そして”深く”なっているのに気がつくはずです。
実は、それでOKなのです!
身体の感覚というのは、個人差があり、エクササイズをしていても、関節や筋肉の動きに敏感な方もいれば…
“どこに効いてるのか、よくわからない”という方もいます。
スポーツ選手やダンサーなどは、日頃から身体の訓練を通して自然に身体の感覚が研ぎ澄まされてきます。
ピラティスも繰り返し行うことで、筋トレの効果だけでなく、少しずつ身体の感覚もより敏感に繊細になっていきます。
それがお分かりいただけるようになるように、私達インストラクターは指導しています。
横隔膜とその周りの筋肉を呼吸と共に優しくストレッチ‼︎
(ただし、腰痛のある方は、Side Bendは避けて下さいね。)
今回は、海辺で、思いっきり綺麗な空気を吸う様なイメージで、深ーい呼吸をするときに大切な”横隔膜”のお話でした。
まずは、日常生活の中で深い呼吸ができるようになると
エクササイズをする時の集中力も間違いなく向上する‼︎と私は思っています。
マスク着用で、なかなか普通に呼吸するのも大変な日常が続く毎日。
そんな時だからこそ、ピラティスのクラスで、深い呼吸を思い出して頂けたら幸いです。
それでは、皆さまHave a nice week!!
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